赤ちゃんの爪切りのコツは? 子育て博士が教える注意点やおすすめアイテム
赤ちゃんの爪切りはいつから?
赤ちゃんの爪は、生後何日目から切るという決まりはありません。
爪の先が指の先より出ていたら切るサイン。爪の白い部分を切るようにしましょう。
爪切り頻度はどの位?目安は3日~4日!
指のてっぺんより爪が出ていたら切るタイミングです。
個人差はありますが、3~4日周期で爪の伸び具合を確認し、こまめに整えましょう。
赤ちゃんは、新陳代謝が活発なので、爪が伸びるのも速いです。
もし、切るタイミングを逃してしまったとしても、週に1回は爪を切ってあげましょう。
※夏は特に新陳代謝が活発になり、爪が伸びるスピードが速くなると言われます。よりこまめに爪をチェックをしましょう。
爪切りが怖くない「切る姿勢」
・まだお座りできない赤ちゃんの場合
ママ・パパが赤ちゃんの頭の方に座って、赤ちゃんを逆さまから見る体勢で切ると切りやすいです。
・座れるようになったら
ママ・パパの膝の上に座らせて後ろから赤ちゃんの手を持って切りましょう。赤ちゃんと正面から切ると、ママ・パパが手を折り曲げて、窮屈な姿勢になってしまうので、おすすめできません。
※足の爪の場合は、赤ちゃんの足を裏側から見えるように、向かい合って座りましょう。人によっては、手と同じ方向が切りやすいという方もいるので、やりやすい方向から足の爪を切ってあげて下さいね。
赤ちゃんの爪切りの手順
*右利きのママ・パパの場合
❶赤ちゃんを爪切りする大人の膝の上に乗せ、赤ちゃんの右手を大人の左手で包むように握る
❷右手の小指から1本つまんで指先を固定し、爪切りハサミを右手で持ち、右小指→親指、左手の親指→小指の順で切る
❸ 爪は両端から切り、最後に中心部を切る。一気に切らず、4~5回に分けて少しずつ切る
*左利きのママ・パパの場合
❶赤ちゃんを爪切りする大人の膝の上に乗せて、赤ちゃんの左手を大人の右手で包むように握る
❷左手の小指から1本つまんで指先を固定し、爪切りハサミを左手で持ち、左小指→親指、右手の親指→小指の順で切る
❸爪は両端から切り、最後に中心部を切る。一気に切らず、4~5回に分けて少しずつ切る
※足の爪など赤ちゃんと向かい合わせの形で切る場合は、手の爪を切る時とは逆の順番で切るのがおすすめです。
理想的な赤ちゃんの爪の形
爪を尖らせないことが最も大切です。
赤ちゃんが手で顔を掻いたときに引っかき傷を作ってしまう原因になるので、爪の角は忘れずに切りましょう。
爪の両角を切ったら、残りの中心部分をなるべく丸く切ります。
嫌がる赤ちゃんに!爪切りのコツ4選
①赤ちゃんの眠りが深い時に爪を切る
赤ちゃんは寝ていても、掌に大人が指を入れると、握り返す事があります。この状態は、赤ちゃんの爪が見えやすいので、おすすめです。
また、夜に手元だけを照らして切るのは難しいです。
同じ睡眠中でも、部屋が明るいお昼寝の時に行いましょう。
お昼寝を始めて10分~15分後くらいの間で眠りが深くなることが多いです。
※なお、寝ていても、急に動くことがあるので、十分注意し、指先をしっかり固定しましょう。
②授乳中にカットする
ママ1人で爪切りする場合、母乳をあげながらカットできる方もいます。
赤ちゃんがおっぱいに集中していれば、抵抗したり動いたりしにくいです。
赤ちゃんの頭を片腕で支えながら、爪切りできるベテランママもいますが、なるべく、授乳クッションを頭の下に入れるなど、ママの両手をフリーにしましょう。
また、他の人のサポートが得られるときは、授乳中に爪を切ってもらったり、哺乳瓶でミルクをあげてもらっている間に切るのもおすすめです。
③子どもの好きなテレビやDVDをつける
赤ちゃんを正面に子どもの好きなテレビをつけたまま、後ろから抱きかかえるような体勢で手足の爪をカットします。
④抱っこ紐で抱っこしている状態で切る
抱っこ紐で抱っこをすれば両手が自由になります。赤ちゃんが抱っこされて大人しくしている間に爪を切りましょう。対面抱っこではなく、前向き抱っこにすると、爪切りを当てやすくなるのでおすすめです。
赤ちゃんの爪切り、6つの注意点
①一度に全部切ろうとしない
一気に爪を切りたくなるかもしれませんが、赤ちゃんの爪切りは2~3回ほどに分けてこまめに切ると失敗が少ないです。
もし、赤ちゃんが爪切りを嫌がっていたら、無理に全ての爪を切るのはやめましょう。「明日はこの爪を切ろう」「少しずつ切っていけばいいか」と、落ち着いて切ることも大切です。
②しっかり固定して切る
爪切りの最中、突然動いて、怪我をしてしまう可能性があるので、爪切り中は赤ちゃんの指をママ・パパの指でしっかりと固定しましょう。
③赤ちゃんの爪を切る際は両端から!
赤ちゃんの爪を一回でパチンと切るのではなく、尖った部分が残らないように、爪の両端から切っていき、最後に真ん中を切るようにして下さい。
2~3回に分けて一つの爪を切るのが目安です。赤ちゃんの爪を切る際は、巻き爪や深爪にならないよう、爪の白い部分が0.5~1mm残るくらいに切ってください。
④血が出ても絆創膏を貼らない(誤飲を防ぐ)
もしも爪切り中に、誤って指を切ってしまい出血してしまっても、誤飲の原因になる絆創膏を貼ることは避けましょう。
傷口部分が小さめなら、ティッシュなどで拭き取り、様子をみます。
出血が止まれば心配は要りませんが、あまりにも出血が止まらない場合は、すぐに病院に連れていきましょう。
⑤お風呂あがりの爪切りは控える
普段、お風呂あがりに爪を切る方も多いと思いますが、赤ちゃんの爪はもともと柔らかいので、お風呂あがりや指しゃぶりをした後の爪切りは控えましょう。
逆に切りすぎてしまい、深爪や赤ちゃんの指や爪を傷つけてしまう恐れがあります。
⑥生後6ヶ月までは大人用は使わない
生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんの爪は薄いため、より慎重さが必要です。
小さくて薄い爪でも切りやすい専用の爪切りを使用しましょう。
ここからは、赤ちゃん用の爪切りのおすすめを紹介します。
ドラッグストアやネット通販などでお手頃な値段で購入できるので、必ず赤ちゃん用のものを使用しましょう。
オススメの赤ちゃん用爪切り!
ハサミ型、テコの一般的な爪切り型ともに、赤ちゃん用の製品は小さく設計され、切れ味が良く、深爪しにくいのが特徴です。
一般的に新生児の頃はハサミ型、大きくなってから爪切り型を使用します。また、切った後の爪の形をきれいに整えるためにおすすめなのが赤ちゃん用爪やすりです。詳しく見てみましょう。
新生児~1歳は、「ハサミ型」が安心
新生児用爪切りのはさみタイプは刃の先端が丸くなっているので、赤ちゃんに優しく使用することができます。出産後すぐに必要になるので、出産前に用意しておくと安心です。
ハサミ型爪切りの選び方!ポイントはフィット感
抗菌樹脂を使ったもの、握りやすいようにはさみの握りの部分が大きいもの、チャイルドロックのついているもの、赤ちゃんの小さな爪が見やすいように、ルーペやライトがついているものなど、選ぶのに迷うほど嬉しい機能がたくさんついているものがたくさんあります。
その中でも、手にフィットする「使いやすいな」と思うものを選びましょう。
子育て博士おすすめのハサミ型爪切り
ピジョン 新生児つめきりハサミ
新生児用の爪切りばさみで、丸みのある先端が特徴。ハンドル部分が樹脂抗菌を使用しているので、衛生的にも安心ですね。
同メーカーで生後3ヶ月からの赤ちゃん向け爪切りハサミもあります。左右どちらでも持てるので、左利きの方にもおすすめです。
実際、使用した感想を動画にまとめました。
(※音あり)
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「テコ型」はいつから?1歳が目安
1歳を過ぎると赤ちゃんの爪も厚みを増していきます。赤ちゃん用のテコ型の爪切りは、大人が使うものより小さく作られています。
持ち手の部分が大きく刃先が小さめで、使いやすいです。ハサミ型と併用して、硬い部分には爪切り型を試すのもおすすめです。
ベビー用と大人用との違いは?
赤ちゃん用のテコ型の爪切りは、刃先が小さく、また、持ちやすいように、持ちて部分が丸くなっている物もあります。小型なので、深爪しにくいです。
1歳頃がテコ型を使い始める頃合い
しかし、無理に爪切りをテコ型に替えず、1歳を過ぎてハサミ型で爪を切っても問題ありません。
子育て博士おすすめのテコ型爪切り
ピジョン ベビーつめきり 切ったつめが飛び散らないケース付
爪がしっかりしてきた頃におすすめなベビー爪切りです。小さな刃で、ママ・パパからも赤ちゃんの爪の先がよく見えるように作られています。
切った爪が飛び散らないようにケースが付いているのも嬉しいです。使わない時は刃先にキャップを付けておけば、安心です。
実際、使用した感想を動画にまとめました。
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赤ちゃん用爪やすりを上手に取り入れる
手入れの時間がかかりますが、その分安全なのがヤスリです。赤ちゃんが突然動いても、爪や指先が切れてしまう事はなく、爪先が滑らかになり、顔や目の引っかき防止になります。また、カットする作業と違い、感触が赤ちゃんの興味を引きやすいという声もあります。
ヤスリで爪を削る時のコツ
赤ちゃんの爪の削りたい部分にヤスリを当て、少しずつ少しずつ爪を削っていきます。その際には、赤ちゃんの指をしっかり固定して、削っていってくださいね。赤ちゃんの皮膚は大人の1/ 3の薄さですので、あやまって皮膚まで削ってしまわないよう、十分注意しましょう。
やすりにも種類があります
・手動タイプ 赤ちゃん用は小さく、目の粗さが優しい
・電動タイプ やすりの部分だけが振動する
ママ・パパの使いやすいものを選びましょう!
子育て博士おすすめのやすり
コンビ ベビーレーベル ネイルケアセット
赤ちゃんの指先に当てると、優しく爪を削ってくれる電動の爪やすりです。「はやい」「ゆっくり」と2段階にスピードを調節することができるので安心。さらに、爪を削るパットが月齢別に6種類入っています。ライトもついていて、ママ・パパのことを考えたやすりです。
実際、使用した感想を動画にまとめました。
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出血?赤ちゃんの爪切りで失敗したときの対処法
深爪してしまった!対処法は?
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、少し深爪してしまっても、すぐ伸びます。さほど、心配はいりませんが、様子を見ましょう。
出血してしまった!対処法は?
赤ちゃんの爪や指から出血したら、ティッシュなどで拭き、少し様子を見ます。軽い出血であれば、すぐに止まるので特別な処置はいりません。もし出血が止まらない場合は、すぐに病院へ行きましょう。
絆創膏や消毒は使ってもいいの?
血が出てるから、絆創膏を貼ろうと思うママ・パパもいるかもしれませんが、赤ちゃんの場合、誤飲の恐れがあるので絆創膏は貼らないようにしましょう。消毒も赤ちゃんが舐めることを考え、避けましょう。
こんな爪の時は要注意!赤ちゃんの爪の病気
赤ちゃんの爪が変な形になったり、痛そうにしていたら心配ですね。そこで、赤ちゃんがなりやすい爪の病気をいくつかご紹介したいと思います。
▪匙状爪甲(さじじょうそうこう)
赤ちゃんの爪が外側に反ってしまう症状が出ます。稀に、足の爪に症状が出る赤ちゃんもいます。爪の薄さによる生理的な物で、痛みはなく普通に生活が送れます。爪が厚くなると自然に元に戻る事が多いので(3歳位)、様子を見ましょう。
▪爪周囲炎(そうしゅういえん)
爪の周りの皮膚が赤くなって、炎症を起こす症状が出ます。深爪や指しゃぶりなどで、ばい菌が入り発症する事が多いです。すぐに皮膚科に行き、炎症を抑える薬をもらいましょう。悪化してしまうと切開して膿を取らなくてはいけなくなってしまいます。深爪に注意し、指先をできるだけ清潔にすることが重要です。
▪巻き爪(まきづめ)
爪の両端または片端が皮膚に食い込み、炎症を起こす症状です。足の爪にでなる事が多く、歩けるようになったら歩行の際に、痛みがあらわれやすいです。爪の両端を切りすぎてしまったり、サイズの合わない靴を履いて、圧迫されたりすると、巻き爪になりやすいので注意が必要です。食い込みが浅ければ、自然に完治する事もありますが、炎症がひどい場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?赤ちゃんの爪は柔らかく、伸びるのが速いため、大人と同じ感覚で爪切りをせず、こまめに、ゆっくりと行いましょう!